自己管理 [暮らし]
って、お薬の話ね。
病名診断が付いた時点で心臓血管外科から今の血液腫瘍科へ転科したのですが、
化学療法が始まって1クール終了した頃だったでしょうか。
それまで病院のお薬は当然のように1週間分渡されて、
自己管理して下さいと言われ、できていたのですあの日までは。
しかし、
ある日を境に担当医さまから「危険人物」指定を受け、
(ホントの話です。カルテに書かれたらしい)
即刻看護師さんの管理のもとに置かれて、先日の退院までは気楽なことでございました。
時間がくればお薬が届くのです。ちゃんと飲んだかな?とチエックしなくてもいいのですからね。
退院するとそういうわけにはいきません。
過去の実績から、自分が何をしでかすか全く信用できないのです。
しかも先日の外来受診で出されたお薬は入院してた時より2種類増えていたし。
毎日飲む薬は7種類、痛い時にだけ飲む薬が1種類。
毎日自宅内では4回、外出後はその都度するうがい薬と口内炎ができたら塗る軟膏。
うがい薬は洗面所に置いてるから嫌でも目につく。
問題は、
朝食後飲む薬が3種類、昼食後飲む薬が1種類、毎食後飲む薬が3種類。
ひえーっ・・・・覚えきれん。
で、こんなものを作ってみました。
薬の袋は朝食後、昼食後、毎食後と別にしてあるけど一覧表にて再チエックを。
返って混乱するような気もする・・・今のところ間違えてはいない。(筈)
いったい過去に何をしでかしたのか?
それはですね。
いつもの入院生活、特別なことは何もない日です。(検査とか採血とか)
ふっとサイドテーブルの上の時計を見たのです。
あれ?えっ?
な、なんで?もう1時半じゃないのっ!
い、いつの間に?
えーと、私いつお昼ごはん食べたんだろう?
うわわっ、全く記憶が無いっ!
ど、どうしよう?ついに来たか・・・
「何を食べたか忘れるのは老化だけれど、食べた事を忘れるのは認知症の始まり」
という言葉が刷り込まれてますもん。
いや、お昼ごはんが問題では無いのです。
昼食後の薬を飲んでいるか確認を。
袋の中を確認。余っている・・・うわーっ。
もうパニック。
どうしよう、どうしようの堂々巡りで騒いでいたら、折よく看護師さん登場。
「どうされました?」
「私、お昼ごはんを食べた記憶が無くて、お薬も飲んでいないし、今から飲んでもいいですかね?」
看護師さん、淡々と、
「時計を見て下さい。今は11時です」
「はあー?あ、ほんとだ。」
へたへたとその場にくず折れる。いや、ベッドの上なんだけど。
はあー、良かった~・・・
いったい何が起きたのか?
一応私のとんでもない勘違いってことで収まったけれど、
あの時に感じた自分がしたことの記憶の無さへの不安、情けなさ、怖れ。
今でもありありと思い出します。
その後にもあんなに厳しくチエックしていた筈なのに、ころっと朝食後の薬を飲み忘れた。
朝の回診時に先生に言った途端、主治医さまと担当医さまが目交ぜをかわされた。
私には、今から飲んでも大丈夫ですからねとおっしゃったけれど。
で、その日の昼過ぎに看護師さんが来られて、
お薬の自己管理を外してもいいでしょうかね?と。
いいも悪いもそれしか無いでしょう。
そもそも最初に自分で管理して下さいと言われたから、
後生大事に守って、少々(どころではないかも)おかしくなっても、
変えてもらうことさえ思いつかなかった私です。
そんなことならもっと早くしてもらえば良かったのに・・・
これでどんだけストレスが減った事か!
いやー、その後も薬だけじゃなくて、
ちょこちょこと自分でもおかしいと思えることは発生していましたが、
まあ、なんとか大きなことにはならないで一時退院できたのです。
はあー。
自宅では今のところは何事も無い(らしいです。by家族の証言)
老化現象なのか?薬のせいなのか?両方プラスアルフア?
なにはともあれ、これからもあることでしょうからね、
あんまり自分を過信しないようにしなきゃです。
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